ドキュメンタリー映画『プラネット・ローカル:静かなる革命』の紹介。ローカライゼーションがもたらす根本的な変化
第一線で活躍されていて「日本が売られる」、「デジタル・ファシズム: 日本の資産と主権が消える」などの著者である堤 未果(つつみ みか)さん。
みたか100年の森の未来像や学校給食への地場産農産物使用と有機化促進の論文、そして、今地域でやっていることなど、未果さん、夫の龍平さんにシェアできる機会がありました。
とても喜んでいただけて、「その取り組みは、まさに世界ローカルムーブメントそのもの。また連絡とりあいましょう!」と言ってもらえ大感激!
そんな実果さん、「全世界を大量生産から有機のローカル経済に戻そう」という取り組みを数年前から各国の仲間とされています。出来上がった、イギリスでのドキュメンタリー映画を私にもシェアしてくれました。
『プラネット・ローカル:静かなる革命』約50分(日本語字幕付き)
このドキュメンタリー映画には堤 未果さん、川田 龍平さんも出演されていて、ローカライゼーションでどれだけの環境破壊を減らすことができるのか。根本的な変化をもたらすヒントが散りばめられています。
フランス人の夫、シリルと私で経営しているルモアン東京は6次産業です。シリルが手作業でつくったナチュラルワインを、私が知り合いや近くに住む方々、そして思いに共感してくださったみなさんに直接説明しながらお選びいただいていますが、そんな顔の見える商いで、お互いを思いやることができるようにもなるんだと感じました。
以下、映画より私が大事だと感じた言葉を抜粋します。
ローカライゼーションが進み、地域レベルで人々が力を取り戻せば、環境だけでなく社会構造にも大きな変化がもたらされると思います。
経済がグローバルなものでなく、地域に根差したローカルなものとして扱われるとき、自分たちの生活の在り方に対して本当の意味での力を発揮できる機会を得ます。
頭で考えるだけでなく、心で判断することができるようになる。そして私たちはそれを知っています。
アメリカでは、ローカル企業が最も多く存在する地域は、一人当たりの雇用成長率が高い。
ローカル企業の数がもっとも多いコミュニティでは、一人当たりの所得増加率が最も高い。
貧困を減らし、公平性が高めるためには、地元に根付くことが一番なのです。
カナダのデータで、最も収益性の高いビジネスは、従業員が10人から20人の企業です。
ローカル企業は非常に収益性が高いということも分かっています。
最も収益性が低いのは、トロント証券取引所に上場している企業です。
ローカライゼーションは、生活コストや経済的な安定性など、人々の大きな不安に対応するものです。
同時に、排気ガスやその他の環境破壊を減らすことができます。社会問題と環境問題の懸け橋となるビジョンです。
地方と都市の格差、そして政治的な右と左をつなぐビジョンです。
根本的な変化をもたらすことができる広範な運動を構築するまたとない機会なのです。システム的な変化をもたらすことができます。
『プラネット・ローカル:静かなる革命』
未果さんとは、同じ年で誕生日まで一緒というビックリも。
とても素晴らしいドキュメンタリー映画なので、もし引っ掛かるワードがあれば、ぜひご覧ください。
Writer
ルモアン直美
「みなさんそれぞれが多様な生き方を尊重して、健康に自分らしく生きられる世の中と自然環境に近づいてほしい」そんなシンプルなのになかなか出来ていない暮らしの実現に向けて、楽しくつながりながら行動しています。
MOREShere
新刊、ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか? (文春新書)が12/16から販売
ワクチンレタス、人工肉、ゲノム編集、デジタル農業……
あなたの食べ物は知らぬ間に入れ替わっている。堤 未果さんの新刊が12/16から販売されます。
Amazon