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おにぎりぱくりん おいしいおにぎりをたべるには

おにぎりぱくりん
おいしいおにぎりをたべるには

文:今西祐行 / 絵:斎藤博之 / 全国学校給食協会

えほん食堂
vol.05
ゆざわちはる
ゆざわちはる

日本人の主食である『お米』。
そして日本のソウルフードと言っても過言でない『おにぎり』。

本書は、そのお米が実り、おにぎりになるまでを、お百姓さんとオオカミとの面白可笑しいやりとりを観ているうちに、いつの間にか学ぶことができます。

美味しいお米を食べるために、手間ひまかけて、土をつくり、苗を育てて、草をとり…

稲を収穫するまでの果てしない労力。

『米』という漢字は、”お米ができるまでには八十八の手間がかかる”という意味が込められていると言われているそうですが、さらに稲を刈ったら脱穀、精米して、お米をを研いで水に浸し、炊いて、蒸らしてお料理して…。

本当に、こんなに時間をかけて、段取りを踏んで、食物を育てて、工夫を重ねて食べようとするのは人間だけのこと。

オオカミが最後につぶやいた疑問はもっともなのですが、ごはんを美味しく食べるため、古くから人々が追求してきた努力と歴史、そして”にっぽんの心”が垣間見え感慨深くなります。

最近はお米の消費量が下がり、”コメ離れ”が進んでいるとも聞きますがお米はこの国で100%自給できているという数少ない食品です。

本書を通して、この国の食の要である『お米』の大切さについて改めて考えてみるきっかけにもなるのではないでしょうか。

おにぎりぱくりん おいしいおにぎりをたべるには

Writer

ゆざわちはる

はるいろ木かげ/絵本自感コンダクター
2016年より”大人にこそ絵本”を広める活動を開始。読み聞かせてもらうことの心地よさや、そこに生まれた自分の想いに寄り添う時間(自感)を楽しめる場づくりを続けています。幅広い年代に向けた読み聞かせ活動や、子育て中のママ向けに勇気づけ絵本セラピー®等も実施。基礎絵本セラピスト・元舞台役者。小学生女児の母。

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