もりのきこぽぅ

あたたかな「ぽぅ」でいっぱいの

行事と食べもののよみきかせ絵本  おぞうにくらべ

行事と食べもののよみきかせ絵本
おぞうにくらべ

作:宮野聡子 /講談社

えほん食堂
vol.04
ゆざわちはる
ゆざわちはる

新年の楽しみといえば、美味しいお料理。
豪華なおせちはもちろん、寒い冬にはほっこり温まるお雑煮も嬉しいですね。

お正月、お友達とお雑煮を食べることになったきみちゃんは、お家によって色んな違いがあることに驚きます。

そしておばあちゃん家で一緒にお雑煮を作ることに・・・

おぞうにくらべ

お雑煮の味付けや入れる具材は地域によって様々で、その土地ならではの旬の食材が使われているので、日本各地の食文化を知るきっかけにもなります。

他にも、正月遊びや初詣など、にっぽんのお正月風景がさり気なく描かれているのも見どころです。

『ハレの日』に食べるおめでたいお料理であるお雑煮。
自分の生まれ育った場所では今の季節、どんなお野菜が採れるのかを知り、毎年その恵みをこうやって食べられることにたくさんの感謝を想いながらお雑煮を頂くと、より一層美味しさを感じるかもしれませんね。

本書の見返しページには多種類のお雑煮が紹介されているので、ぜひ故郷の味やそれに近いものを探してみてはいかがでしょうか。
色鮮やかなお椀の柄もひとつひとつ違っていて素敵です。

Writer

ゆざわちはる

はるいろ木かげ/絵本自感コンダクター
2016年より”大人にこそ絵本”を広める活動を開始。読み聞かせてもらうことの心地よさや、そこに生まれた自分の想いに寄り添う時間(自感)を楽しめる場づくりを続けています。幅広い年代に向けた読み聞かせ活動や、子育て中のママ向けに勇気づけ絵本セラピー®等も実施。基礎絵本セラピスト・元舞台役者。小学生女児の母。

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