みそこちゃん
作 かとうまふみ / あかね書房
vol.02
みこちゃんは、みそ汁が大好きです。そんなみこちゃんは、家でも味噌を作れることを知り、お母さんと「手前みそ」づくりに挑戦します。大豆、米こうじ、塩を準備し、大豆をゆでて、こねたりつぶしたり…せっせせっせと作りました。
でも、すぐには食べられません。容器にしき詰められた味噌を一年間寝かせたら完成です。
ある日、みこちゃんが味噌に話しかけていると、小さくて丸い赤ちゃんが生まれました。みそこちゃんです。みそこちゃんは、みこちゃんにしか見えません。飛んだり跳ねたり元気いっぱいですが、いつからか元気がなくなり、色も茶色くなっていきました。みこちゃんが心配しながら眠る夜、夢の中にみそこちゃんが出てきて…。
みそ作りは材料をねったり団子にしたりと、子どもたちが得意の工程が盛りだくさん!なじみのある食べ物を自分たちで作れることや、熟成という形でゆっくり食べ物が作られていく過程を体感すること、手間と時間をかけて作ったものを味わう達成感など、たくさんの発見と喜びを本書は教えてくれます。
物語の中でも伝えられている手前みその作り方は、表紙の裏側でも詳しく紹介されています。みそ作りに向いているのは寒い時期。昔から伝わる作り方で、わが家の味に新たに出会ってみてはいかがですか?
Writer
Shere
味噌は発酵食品ぽ!
味噌は大豆と麹菌が合わさって発酵して作られるぽ。発酵って何?菌は何をするぽ?カビ?微生物??そんな疑問がわいたら『はっこう(発酵)地球は微生物でいっぱい』(あすなろ書房)がおすすめぽ!
はっこうの紹介