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どんぐりころころ おやまへかえる だいさくせん

どんぐりころころ
おやまへかえる だいさくせん

作・絵 スギヤマカナヨ / 赤ちゃんとママ社

えほん食堂
vol.01
五十嵐はるか
五十嵐はるか

♪どんぐり ころころ どんぶりこ おいけに はまって さあ たいへん
どじょうが でて きて こんにちは ぼっちゃん いっしょに あそびましょう
(『どんぐりころころ』作詞:青木存義/作曲:梁田貞)

2番の歌詞では、どじょうと遊んだどんぐりがお山に帰りたいと泣いて、どじょうを困らせたところで終わります。さて、その後のどんぐりはどうなったのでしょう?

どんぐりころころ

気になったスギヤマカナヨさんが調べてみると、いろいろな方法でどんぐりをお山に帰そうとするエピソードが出てきました。どんぐりをお山に返してあげたい人たちがたくさんいることを知り、スギヤマカナヨさんは「おやまへかえる だいさくせん」を思いつきます。

泣いていたどんぐりは、カエルによってある小さなお山に戻されました。しかし、そのお山は動き出し…。その後も、どんぐりはリスに連れていかれて秘密の場所に隠されたり、はらぺこのたぬきに見つかってしまったり! まさかのサスペンス!?と、きっと読者は手に汗をにぎりながらページをめくることになるでしょう。

本書のおもしろさは他にもあります。それは、お話の展開をすべて『どんぐりころころ』のメロディーで歌い読めること。歌詞はなんと17番まで! エピソードによって歌声に力が入ったり、ゆるんだり、そんな調子も楽しめます。

公園や道端でどんぐりを見つけたら、どんな冒険をしてきたのかな? などとイメージをふくらませてみるのもわくわくしますね。

著者プロフィール

赤ちゃんとママ社のHPでは、キャラクターのイラストをダウンロードできます。お面にしたりペープサートにしたり、絵本の世界をぜひ遊びに広げてみてください。

Writer

五十嵐はるか

編集者。主に育児を中心とした生活や健康、社会活動の取材・執筆、絵本制作に携わる。

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